1.音の方向感
例えば、レンズが1つしかついていないメガネを想像してみてください。
左右の見え方が異なる場合、 距離感がつかめず、歩きにくく、転倒の危険性もあります。
耳は、左耳からの音情報は主に右脳に、右耳からの音情報は主に左脳に伝達されます。左右の聞こえのバランスをとることで、音の方向感や距離感を掴むことができるのです。
両耳装用であれば、外出時にも安心です。 道を歩くときに、周囲の車・バイク・自転車等の、位置や距離感を掴みやすいからです。
より快適な聞こえを得るためには、左右でバランスよく聞くことが大切です。
2.騒音下での聞き取り
レストランや居酒屋など人が集まる騒がしい場所では様々な音が周囲から聞こえてきます。
このような場所で会話することは、当然普段より難しくなりますよね。
例えば居酒屋で、複数の友達と食事をしていると想像してください。
このような場所で人の声と騒音を聞き分けたり、自分が聞きたい話を集中して聞いたりするには、両方の耳からの情報を脳へ送る必要があります。左右のきこえのバランスがとれていれば、脳が騒音を排除しながら言葉を聞く能力を活かすことができるのです。
この両耳が持つ機能を活かすためには、補聴器を両耳装用し、両方の耳を聞こえる状態にしておくことが大切になります。
3.疲れにくいから長く使える
両方の耳の役割を片耳だけで補う場合は、片耳にかかる負担は大きくなります。
補聴器を片耳装用する場合は、両耳装用するよりも音を大きく設定する必要があります。大きな音を聞き続けることになるので、疲労感も大きくなります。
実際にアンケートでは、両耳装用の方は片耳装用の方に比べて装用時間が長く、補聴器を活用できているデータがあります。
*Japan Trak2018参照
両耳装用は片耳装用と比較して満足度も高く、装用時間も長い。
4.補聴器の持つ機能をフルに使える
最近の補聴器には、左右の補聴器で通信しあうことで発揮される機能が多く搭載されています。
例えば、
- ・自分の声のこもりを軽減する機能
- ・騒がしい場所での会話を聞きやすくするビーム指向性機能
- ・車や電車で360度会話をモニターするスピーチフォーカス機能
こういった機能は、両耳装用で初めて稼働するものです。
せっかく補聴器を購入するのであれば、搭載されている機能はフルに使いたいものですよね。
5.両耳装用にデメリットはないの?
メリットばかりを紹介してきましたが、下記の場合は、片耳装用の方が良い場合もあります。
- ・右耳と左耳の両方に難聴の症状がみられ、かつ左右の聴力に大きな差がある場合、 補聴器を両耳に装用すると、聞こえる側の聞き取りを邪魔してしまう場合があります。
- ・片耳のみ難聴の症状が見られる場合
また、一般的に補聴器は高額ですので両耳購入は経済的に負担になります。
ですが、予算内で両耳の補聴器を購入できるのであれば、上記のようなメリットが多いため、両耳装用をお勧めしています。
「高価な補聴器を片耳だけ」つけるか、「お手頃な補聴器を両耳に」つけるかを迷っていたら、ぜひ「お手頃な補聴器を両耳に」を選んでください。
6.両耳装用を気軽に試す方法
シグニア補聴器では、ネットでかんたん申込み、試聴セットが自宅に届く「シグニア補聴器お試しレンタル デリバリーサービス」を実施しています。
試聴セットは左右両耳用の補聴器が入っていますので、両耳装用を試すことができます。
サービスの特長
- ・来店不要で、ネットで申し込み、ご自宅にレンタルキットが届く
- ・約1か月6,000円で自宅で、職場で、趣味の場で最近の補聴器を試すことができる
- ・レンタル中の通常使用でのキズや故障は請求なしで安心
- ・返却も宅急便で送るだけ
- ・レンタル中は全国1600店舗以上の提携店でサポートを受けることもできる
- ・シグニア補聴器購入で、レンタル料金をキャッシュバック