1.聴力について
聴力の変化は年を重ねることで誰にでも起きることです。下記は日本人の平均的な年代別聴力を表しています。
聴力には2つの単位が登場します。
音の大きさを表す=dB(デシベル)
聴力図の縦の軸が音の大きさを表しています。上から下に行くほど音が大きくなります。
例えば20dBですと「小鳥の声」、60dB付近が「人間の会話の声」の大きさになります。
音の高さを表す周波数=Hz(ヘルツ)
聴力図の横の軸が周波数を表しています。向かって左が低い音、右が高い音になります。聴力検査で「ブーッ」と聞こえるのは低い音。「ピーッ」と聞こえるのは高い音です。
一般的に日本人は、30代から聴力が下がり始め、個人差はありますが、65歳くらいから聞こえづらさを実感し始めます。
グラフの線は、右肩下がりになっています。これは年齢とともに高い音から聞こえづらくなることを表しています。
日本語の中で高い音は「サ行」などに多く含まれています。この音がまず聞こえづらくなります。これと反対に母音である「アイウエオ」は低く強い音のため聞こえやすい音です。そのため、「サ」が「ア」に聞こえたり、「シ」が「イ」に聞こえたりします。
例えば、待ち合わせ時間を「7時」「シチジ」にしていたのを、「1時」「イチジ」と間違えてしまったなんてことは良く聞くエピソードです。
ですが、これがお仕事上の約束となると大きな問題になることもあります。
もし、こういった聞き間違いをたびたびする場合は、ご自身の聞こえのレベルを確認された方が良いかもしれません。
2.健康診断で「所見あり」はどれくらいの聴力?
健康診断を毎年受けられる方も多いと思います。
検査項目に必ず聴力検査がありますが、ここで「所見あり」となった場合は、どれくらいの聞こえなのでしょうか?
健康診断の聴力検査は、1000Hz(低音) と4000Hz(高音)*の2種類を使っています。
低音(1000Hz)は、0~30dBの大きさの音が聞こえれば、高音(4000Hz)は0~40dBが聞こえれば「所見なし」になります。
0dBとは聞こえの良い人が聞き取ることが可能な一番小さな音の平均値です。低音の30dBは「新聞をめくる音」や「深夜の郊外」程度の騒音、高音の40dB は「静かな住宅地」や「図書館」程度の騒音とされています。
健康診断で「所見あり」となったということは、この程度の音が聞こえづらくなっているということです。
*ここでは、1000Hzと4000Hzを比較して「低音」「高音」としています。
3.かんたん聴力レベルチェック
ここまで読まれた方は、ご自身の聞こえがどの程度なのか確認してみたいと思われるかもしれません。
簡単にチェックする方法が2つありますので、聴力レベルの参考にしてみてください。
まずは日常生活の状況から推測する方法です。
ご自身が下記の聞こえの目安のどこに当てはまるかを確認してみてください。
もう一つのチェック方法は、オンラインでの聞こえのチェックです。
下記のサイトでは、イヤフォンやヘッドフォンを使い、オンラインで聞こえのレベルを確認することができます。
ここでご紹介した2つの方法は、どちらも簡易的なものです。
ご自身の聞こえに不安を感じられた方は、耳鼻咽喉科にご相談をお勧めいたします。
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