加齢性難聴とその対処法とは?

一言に難聴と言っても様々な種類があります。
その中でも最も多く、誰にでも起きうるのが加齢性の難聴です。
一般的には30歳代から少しずつ聞こえづらくなっており、65歳を過ぎると3人に1人が、75歳以上では7割以上の人が加齢性難聴であるといわれています。
日本は平均寿命が男性81歳、女性87歳ですから、ほとんどの方が経験すると言っても過言ではないでしょう。
加齢性難聴とは?症状は?対処できる?
今回は加齢性難聴と、その対処法についてご紹介します。
目次
1.加齢性難聴は感音性難聴の一つ
難聴は、大きく分けると「伝音性難聴」「感音性難聴」「混合性難聴」に分かれます。
難聴になる原因がどの部位にあるかで、難聴の呼び方が変わってきます。
耳の奥、鼓膜より先の、「内耳~聴神経~脳」の障害で起こる難聴を「感音性難聴」と呼びます。加齢性難聴は、この感音性難聴に分類されます。
特に加齢性難聴は、内耳の中でも「蝸牛(かぎゅう」という器官が関係しています。
蝸牛は、音の振動を電気的信号に変換し、神経~脳に伝える重要な役割を持っています。
この蝸牛の中には、音の振動を感知する「有毛細胞」が片耳当たり、なんと1万5千個以上生えています。
有毛細胞は、年を取るとともに摩耗し、壊れ、減っていってしまいます。
この有毛細胞が壊れてしまうことで、人間は段々聞こえづらくなります。これが加齢性難聴が起きる仕組みです。
聞こえの仕組みや、難聴については、下記の動画でも詳しく見ることができます。
【聞こえの仕組みを動画でご覧いただけます】
【難聴の説明を動画でご覧いただけます】
2.加齢性難聴の症状
高い音が聞こえづらくなる
下記の図は、日本人の年齢による聴力の変化を表した図となります。
向かって右側が高い音、左側が低い音になります。年齢とともに、グラフが右肩下がりになっていますが、これは日本人が年を取るとともに平均的に高い音から聞こえづらくなることを表しています。
高い音とは、例えば「鳥の鳴き声」「体温計のアラート音」「日本語のサ行、タ行、ハ行」などです。
言葉の聞き分けが難しくなる
難聴の症状が出てくると、相手が何を言っているのか良く聞き取れず、聞き返したり、聞こえたふりをすることが増えてきます。
上で高い音から聞きづらくなると紹介しました。日本語で言うと「サ行」「タ行」「ハ行」などです。
例えば、「高菜(タカナ)」を「刀(カタナ)」、「佐藤(サトウ)」を「加藤(カトウ)」に聞き間違えたりします。
また、ご自身の声が聞きづらくなり、声が大きくなり、周りから怒鳴っているように見えたりします。
言葉が聞き取りづらくなることで疎外感に包まれたり、人との交流を避けたりするようになると、社会生活の維持が難しくなります。
十分な音情報が脳に伝わらないことで、認知機能の低下に繋がることもあります。
加齢性難聴に対する対処は早めに検討していただくことをお勧めします。
3.加齢性難聴の対処法とは
加齢性難聴の対処法には何があるでしょうか?
有毛細胞や中枢神経の機能は再生しませんので、残念ながら加齢性難聴を治す方法はありません。
ですが、悪化させないために予防をすることはできます。
特に下記のような症状があると、加齢性難聴を引き起こしたり、悪化させたりするため注意が必要です。
・糖尿病
・高血圧
・脂質異常症
・動脈硬化
・喫煙
・過度な飲酒
動脈硬化や高血圧などの生活習慣病があると、内耳や脳の血流が悪くなり、聞こえに悪影響を及ぼすとされています。また、喫煙やアルコールのとり過ぎは、動脈硬化や高血圧に深く関係します。
これらのことを避け、規則正しい生活や、適度な運動等が難聴を予防することに繋がります。
もう一つの対処法として「騒音を回避する」があります。
騒音にさらされると有毛細胞がダメージを受けて難聴が進行しやすくなります。 85dB以上の音を長時間、長期間に渡って聴き続けることで騒音性の難聴になりやすいとされています。
地下鉄の車内の騒音の大きさは100dB程度ですので、これを繰り返し聞いているだけでも耳には厳しい環境になります。
また車内でイヤホンを使って音楽を聞く場合、自然と音量が大きくなるため注意する必要があります。
なるべく騒音を避けたり、大きな音を聞いた後は、静かなところで耳を休ませることも大切です。
4.補聴器という対処法
もちろん加齢性難聴の対処法として補聴器も有効な手段です。
補聴器を着けることで、低下した音情報を補い、しっかり情報を脳に伝えることが可能です。
補聴器は、認知機能が低下する前の60代~70代のうちに装用を習慣にすることで、その後も長く補聴器を活用できることがわかっています。
難聴に気が付いたら、なるべく早めに対処法を検討することをお勧めいたします。
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