1.日常生活で見る補聴器取扱いの注意点
朝の補聴器使用の注意点
バッテリーについて
朝起きたら直ぐに補聴器を装用しましょう。電池式の補聴器は、まずは電池を補聴器に入れます。すると自動で電源が入ります。充電式の補聴器は、充電器から取り出すと自動的に電源が入ります。
電池式の場合は、電池の残量に注意しましょう。手帳に電池を交換した日を記載しておくと、 交換時期を把握しやすくなります。別売りのバッテリーチェッカーがあると、電池電圧で使用可能かの確認ができます。
充電式の場合は、夜寝る前に補聴器を充電器にセットし、充電をしておきます。充電を忘れた場合、慌てずにすぐに充電器にセットしてください。多くの器種は、30分で数時間使える分の充電ができます。
身だしなみ時
出かける前の身だしなみをするとき、化粧品、香水、アフターシェーブ、ヘアスプレー、日焼け止めなどが補聴器に付くと、補聴器が損傷する可能性があるため、使用時には補聴器を取り外してください。
昼間の補聴器使用の注意点
マスクのつけ外し
最近はマスクを着けたり外したりすることが増えてきています。特に耳かけ型の補聴器は、マスクを外す時に注意が必要です。マスクのヒモに引っかかって補聴器が落ちてしまうことがあります。硬い地面や床に落とすと、故障の原因になることがあります。
天候の変化やプールなど
補聴器は精密機械、水や湿気に弱いものです。例えば外出時に急に天候が変化し、雨に打たれてしまう場合などは、補聴器は外したほうが賢明です。また、プール、サウナなどの湿気の多い場所でも、補聴器を外してください。どのような場面であっても、補聴器に水やその他の液体が付かないよう、気を付けてください。
汗
最近では、防水性能が高い補聴器が増えています。ですが、スポーツをする方や、汗をかきやすい方は、こまめに補聴器本体を柔らかい布などで拭い、水分を取り除きましょう。夜は補聴器を乾燥ケースや乾燥機に入れて、内部の湿気をとるようにしましょう。
ペット
ペットも家族の一員。室内での飼育が一般的になっていますね。補聴器は直接肌に触れるので匂いがついているためか、ペットが噛んで壊れてしまうケースがあります。 場合によっては修理不能なケースもあります。また、ペットの健康に重大な被害が出る可能性もあります。外した補聴器はペットが触れられない場所で保管してください。
病院
病院で検査を受ける時は、補聴器を着けていることを検査担当者に伝えるようにしてください。超音波療法(理学療法)、レントゲン撮影、MRスキャン(MRI)、CTスキャンなどの治療や検査を受ける場合は、必ず事前に補聴器を取り外す必要があります。 検査よっては補聴器を損傷させることがあり、また逆に補聴器が原因で検査機械を壊してしまうこともあります。(数千万円する検査機械もありますよ!)
夜の補聴器使用の注意点
シャワー、入浴時
シャワーを浴びたり、入浴する時には、必ず補聴器は外してください。防水性が高い補聴器であっても、大量の水がかかったり、石鹸などがついたりすることで、浸水してしまうことがあります。 充電式の補聴器の場合、入浴の時間を利用して乾燥ケースに入れて乾燥させてあげるのもよいでしょう。
就寝時
一日の終わり、補聴器が役目を終えたら、補聴器をケアする時間を取ってください。ほんの数分です。 まずは乾いた布やティッシュで軽く本体を拭い、水分が残らないようにしましょう。
その後、充電式なら充電ケースに入れます。電池式の場合は、補聴器から電池を取り出し、補聴器を乾燥ケースに入れます。どちらの場合も、UV除菌ができる乾燥器を使用することもできます。
2.万一故障した場合は?保証は?
故障かな?と思ったら、まずは、補聴器を購入した店舗に相談してみてください。 メーカーの保証期間中は、自然故障でしたら無償で修理してもらえます。
シグニア補聴器の修理保証
- ・プレミアム・アドバンスクラスの補聴器は、3年間無料修理保証(一部対象外有)
- ・上記以外のシグニア補聴器は、2年間無料修理保証
シグニア補聴器の紛失保証
- ・プレミアム、アドバンスクラスの補聴器は、2年間保証(1回に限り無料)(一部対象外有)
- ・スタンダードクラスの補聴器は1年間保証(1回に限り無料)(一部対象外有)
3.補聴器は何年くらい使えるか
補聴器の寿命は?というのは、よくある質問です。新品の補聴器の場合、使用開始から5年間*が一つの目安となります。多くの家電製品や車と同じですね。
一般的に電子機器は、長く使うほど故障が発生しやすくなります。ですが、補聴器の使い方や生活環境によって、この年数は大きく変化します。日ごろから丁寧にお手入れし、時々補聴器販売店で徹底的にお手入れしてもらうことで、より長い期間使うことができるでしょう。
*この期間内は全く故障せずに使えるという意味ではありません。また、この期間を過ぎると使えなくなるという意味でもありません。
生活する上で大切なパートナーとなる補聴器。せっかくですから調子よく、また長く使いたいですよね。そのためには、日々正しい方法で使い、毎日しっかりお手入れをするのが、一番の近道です。わからないことがありましたら、気軽に補聴器販売店に相談してください。
シグニア補聴器お試しレンタルデリバリーサービス事務局