補聴器と集音器の違い

インターネットで「補聴器」と検索すると、様々な製品があることがわかります。数千円のものも検索結果に出てくるかもしれません。これら安価な製品は、「補聴器」ではなく、「集音器」であることがほとんどです。
一般的には、「補聴器」と「集音器」のカテゴリーが一緒になっていることが多く、形も似ています。「補聴器」だと思って購入したら「集音器」だったということもあるかもしれません。
それでは「補聴器」と「集音器」は何が違うのでしょう?ご自身に合った製品を検討していただくために、今回はその違いをご紹介します。
目次
1.補聴器は医療機器、集音器は家電製品
何と言っても一番大きな違いは、「医療機器」か「家電製品」か、です。補聴器は医療機器で難聴者向けに製造されたものです。集音器は、家電製品で、健聴者向けに製造されているものあるため、注意が必要となります。
補聴器は厚生労働省から「管理医療機器」に指定されている医療機器です。そのため、補聴器メーカーは補聴器を製造・販売する際に、効果や安全性などについて一定の基準をクリアする必要があります。
こうした基準が担保となり、聞こえの問題を改善するための機器として、補聴器は信頼性を得ています。
集音器は家電製品であり、難聴者が使用するための基準は設定されていません。そのため、全てが難聴者向けに製造されているわけではありません。
一般に「補聴器」と「集音器」は混同されがちで、同じカテゴリーに分類されることも多くあります。聞こえの問題を改善する目的であれば、「補聴器」を購入検討する方が安心です。
まとめ
2.補聴器は高い?価格差の理由
*価格帯によっては一部の機能が搭載されていない器種もあります。
一方集音器は手ごろな価格で購入できることがメリットですが、補聴器のような機能が搭載されていないことが多く、期待した効果が得られない可能性があります。
また、全体的に音を大きくするため、うるさく感じてしまうことも多いようです。
集音器を検討される場合は、必要な機能が搭載されているのか確認することをお勧めします。
まとめ
3.補聴器の販売は許可が必要
補聴器は、販売するには許可が必要で、販売管理者が在籍する必要があります。
管理者は、「医療機器の販売または賃貸に関する業務に三年以上従事した後、別に厚生労働省で定める基準講習を受講した者」と決められています。
販売も対面販売が基本となっており、カウンセリングや聞こえのチェックを行い、使用者の聴力に合わせてフィッティングを行います。
購入後も補聴器への慣れや、生活環境に合わせて調整を繰り返していくことで使用者に適した音質を作り出していきます。
集音器に関しては、特に規制がないため、家電量販店や、通信販売などで販売をしています。
まとめ

いかがでしたでしょうか?
補聴器と集音器はとても良く似ているので、間違えて購入することがないようにしたいものです。
目的に合ったもの、必要な機能が搭載されているのかをよく確認したうえで検討してください。
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